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松丸弘美のブログ「matsunotane(松の種)」にようこそ。
アンダーケア雑学、更年期のこと、エンダモロジーについて、
などなど、気ままに綴っていきます。
ブラジリアンワックス

ブラジリアンワックス=全部?それ、日本だけのお話なんです。

こんにちは、アンダーヘア雑学のHIROMIです。

今日は、少し懐かしい「2000年代のブラジリアンワックス」についてお話しします。

今でこそVIO脱毛やデザインワックスに関する情報は山ほど出てきますが、当時の日本はまだ情報が本当に少なく、誤解が広がりやすい時代でした。

その代表的なものが、

「ブラジリアンワックス=全部取る」

というイメージ。

この解釈がひとり歩きしてしまい、サロンではこんな場面がよくありました。

脚のワックスを“ブラジリアンでお願いします”、

脇下のワックスを“ブラジリアンできますか?”

本来とは全く別の意味で使われてしまっていたんです。

本来のブラジリアンワックスとは、

ランディングストリップ(細い一本ライン)

イニシャル

ハートのデザイン

など、“デザインを残すスタイル”が中心でした。

ラインを残す、形を作る。

つまりブラジリアンは「全部取る」よりも、本来は“整える文化”だったんです。

さらに興味深いのは、全部オフにするスタイルも国によって呼び方が違っていたこと。

オーストラリアでは「プレーボーイ」、

アメリカでは「ハリウッド」。

もしかすると、当時ほかの国にも独自の名前があったのかもしれません。

では、日本はどうだったかというと…

「全部で」そのままでした。

情報が少ない中で、シンプルでわかりやすいし、クレームになりにくいから“全部取る”ことが良しとして広まりやすかったのだと思います。

デザイン文化を知ると、

「私に似合う形って何だろう?」

「全部じゃなくてもいいんだ」

と、新しい視点が生まれます。

ブラジリアンワックスは、“見た目”だけではなく“文化”としても面白い世界。

これからも、アンダーヘア雑学としていろいろな角度からお届けします。

ハート型が人気だった時代。実は“毛質がつくるデザイン”

こんにちは、アンダーヘア雑学のHIROMIです。

ブラジリアンワックスのデザインが注目され始めた頃、

世界では“ランディングストリップ”という細い一本ラインが人気でした。

その裏で、日本では「ハート型」が可愛いと話題になっていた時期があります。

あのふんわりとした丸みのあるハート。

実は、単に“形”の問題ではなく、毛質がつくるデザインなんです。

ハートの丸みを作るのは、毛の特性

欧米の方の毛は

・断面が楕円形

・やわらかい

・カールが出やすい

・毛密度が高い

この4つが揃っていることが多く、

丸みのあるハートを作ると、とてもきれいに形が出ます。

「ハートが似合う毛質」というのは、まさにこの特徴が重なっている状態なんですね。

日本の方は毛質・毛量が本当にさまざま

日本人の毛は一括りにできず、

ひとりひとり毛質も毛量も違います。

私はいつも、

「この毛質でハートができるか」

「毛量で丸みが成立するか」

を必ず確認してからデザインを提案していました。

無理に形を作るより、

“その方の毛質に一番似合うデザイン”を選んであげることが、

結果としていちばん美しく仕上がります。

ハートも、実は“トライアングル”がベース

どんなデザインでも、最初の土台は三角形です。

ここが整っていないと、どれだけ上から形をつけようとしてもバランスが崩れます。

私は必ず、

・横になった姿勢で

・角度をミリ単位で調整して

・左右対称を保って

まずは、その方だけの“整ったトライアングル”を作っていました。

この段階でふくらみや密度が足りない場合、

ハートは完成形として難しいこともあり、

最終的にトライアングルを選ばれる方が多かったんです。

でもね。

実はトライアングルの方が“毛色と毛流れが一番きれいに見える”ケース、かなり多いんですよ。

25年以上やってきて思うこと

デザインは流行ではなく、

その人の毛質が教えてくれるもの。

ハート、トライアングル、ランディングストリップ。

どれが正しい、ではなく、

“その人に合う形”が一番きれいなんです。

私は今日も、

その人にとって一番美しい三角形をつくっていく

お毛毛職人でございます。

2000年のブラジリアンワックス

彼のためのデザインだった時代。

2000年代に流行したデザインスタイルのお話し。

2000年代のはじめ、ブラジリアンワックスが世界的に広まりました。

もともとはブラジルの女性たちが、小さなTバックの水着をきれいに着るために始めたケア。

それがアメリカに渡り、セレブたちの間で一気にブームになりました。

当時の代表的なスタイルが「ランディングストリップ」。

まっすぐ細い一本のラインを残すデザインで、

直訳すると「滑走路」。

飛行機が着陸するあの滑走路のように整える、という意味合いです。

海外では少し洒落て、

“Your boyfriend can land safely.”

(彼が安全に着地できるように)

なんて冗談も言われていました。

そう、2000年代は「彼のためのデザイン」だった時代。

ビーチカルチャーのある国では、

Tバックも日常で、ボディケアはファッションの一部。

ブラジリアンワックスは“魅せる美容”の象徴でした。

でも日本人のアンダーヘアは黒くて、

同じ細いラインでも印象が強く見えやすい。

そこで私は、より自然で清潔感のある逆トライアングルの方が

日本人には合うと感じていました。

時代が流れ、

「誰かのため」から「自分のためのケア」へ。

ブラジリアンワックスは、

魅せるためのものから“整えるための美容”へと進化しています。

時代が変わっても、

“清潔で美しく整える”という感覚は変わりません。

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