実は、アンダーヘアにも“円形に生えなくなる部分”が現れることがあります。
円形脱毛と聞くと頭皮のイメージがありますが、デリケートゾーンでも同じような現象が起きるんです。特に閉経後の年代では、このお悩みを持つ方がとても増えています。
大きな理由は、脂肪の量というよりも“脂肪のつき方のバランス”。
閉経後は恥骨まわりに脂肪がつきやすく、その結果、下着と接する面が多くなります。
この「下着が当たり続ける部分」だけが慢性的に摩擦を受けるため、毛根が弱り、だんだんとアンダーヘアが生えてこなくなるのです。
いわば“下着摩擦による円形脱毛”。
そして興味深いのは、円形ができる場所がほとんどの方で同じ位置に現れること。
「私だけ?」と心配になる方も多いのですが、実はとてもよくあるケースなんです。
ワックスデザインの際は、この円形部分の下ラインに合わせてトライアングルを作ります。
毛量が少ない場合でも、形をきれいに整えるだけで、全体がぐっと引き締まって見えます。
アンダーヘアの“量”よりも“デザイン”が大切、というのはまさにこの部分です。
年齢とともにアンダーヘアが変化するのは自然なこと。
悩むより、「今の状態を前提にどう整えていくか」を選択する時代になっています。
自分の体の変化を受け入れながら、心地よいケアを選んでみてくださいね。
こんにちは、アンダーヘア雑学のHIROMIです。
ブラジリアンワックスのデザインが注目され始めた頃、
世界では“ランディングストリップ”という細い一本ラインが人気でした。
その裏で、日本では「ハート型」が可愛いと話題になっていた時期があります。
あのふんわりとした丸みのあるハート。
実は、単に“形”の問題ではなく、毛質がつくるデザインなんです。
ハートの丸みを作るのは、毛の特性
欧米の方の毛は
・断面が楕円形
・やわらかい
・カールが出やすい
・毛密度が高い
この4つが揃っていることが多く、
丸みのあるハートを作ると、とてもきれいに形が出ます。
「ハートが似合う毛質」というのは、まさにこの特徴が重なっている状態なんですね。
日本の方は毛質・毛量が本当にさまざま
日本人の毛は一括りにできず、
ひとりひとり毛質も毛量も違います。
私はいつも、
「この毛質でハートができるか」
「毛量で丸みが成立するか」
を必ず確認してからデザインを提案していました。
無理に形を作るより、
“その方の毛質に一番似合うデザイン”を選んであげることが、
結果としていちばん美しく仕上がります。
ハートも、実は“トライアングル”がベース
どんなデザインでも、最初の土台は三角形です。
ここが整っていないと、どれだけ上から形をつけようとしてもバランスが崩れます。
私は必ず、
・横になった姿勢で
・角度をミリ単位で調整して
・左右対称を保って
まずは、その方だけの“整ったトライアングル”を作っていました。
この段階でふくらみや密度が足りない場合、
ハートは完成形として難しいこともあり、
最終的にトライアングルを選ばれる方が多かったんです。
でもね。
実はトライアングルの方が“毛色と毛流れが一番きれいに見える”ケース、かなり多いんですよ。
25年以上やってきて思うこと
デザインは流行ではなく、
その人の毛質が教えてくれるもの。
ハート、トライアングル、ランディングストリップ。
どれが正しい、ではなく、
“その人に合う形”が一番きれいなんです。
私は今日も、
その人にとって一番美しい三角形をつくっていく
お毛毛職人でございます。
25年以上、お客様のアンダーケアを見てきて感じることがあります。
それは、昭和世代の方はOラインの毛が少ないということ。
一方で、平成や令和の世代では、しっかり生えている方が多いのです。
なぜ、こんな違いがあるのでしょうか。
実はこれ、時代の食生活の変化と深く関係しています。
昭和のころは、和食中心。
発酵食品や根菜をよく食べていて、腸内環境がとても整っていました。
体の巡りが良く、ホルモンバランスも自然に安定していたんです。
でも今は、欧米化した食生活。
お肉や乳製品、油を多く摂ることで、脂質の量が増えています。
脂質はホルモンの材料でもあり、摂りすぎると
男性ホルモンが活発になりやすく、体毛が少しずつ濃くなる傾向があります。
さらに、現代は座りっぱなしの生活が増えました。
骨盤まわりの血流が滞ると、体が「守ろう」として毛を生やそうとするんです。
そしてストレス社会。
ストレスホルモン(コルチゾール)が増えると自律神経が乱れ、毛周期にも影響します。
つまり、
「欧米食」「冷え」「血流の滞り」「ストレス」
この4つが現代人のOライン毛を増やしている大きな要因なんです。
毛って、時代の鏡。
食も生活も変われば、体毛も変わります。
そして、見えない部分ほどその変化が出やすい。
美容の仕事をしていると、毛の生え方ひとつにまで
その人の生活や時代の背景が表れることを実感します。